軽米町産業開発

MENU

シリアル(雑穀)

シリアル(雑穀)

軽米のシリアル(雑穀)

岩手県二戸地域は、国内有数の雑穀の産地です。軽米町でも古くから主食として栽培してきました。
現在では、ビタミンやミネラルなど栄養価の高さが知られ、健康に良い食材として注目されています。

町では雑穀を「シリアル」と呼び、気軽に生活に取り入れていただけるよう活動をしてきました。
麺やピザ、味噌やお菓子など、各企業から豊富なシリアル商品を販売しています。
また、有名な料理人やお菓子作りの講師の方々を招き、新たな食べ方や活用方法の開発、情報発信も行っています。

昔からの主食は、現代の健康食に

だるまひえ畑

だるまひえ畑

岩手県北地方は夏に冷涼な気候であり、山間部で平坦地が少ないため、もともと畑作が盛んでした。また、かつては稲作が困難であったこともあり、自然と雑穀文化が根付いていきました。
今では機械化が進み、耕起から種まき、刈り取りまでほとんどの作業を機械で行っています。高い栄養素が注目されている「アマランサス」も栽培されるようにもなりました。
古くより伝わる軽米の雑穀文化は、様々な技術を取り入れながら次世代にも引き継がれております。

雑穀を風で選別する「唐箕(とうみ)」

唐箕

脱穀した後の雑穀には、藁くずなどのゴミが混ざっています。これを風の力で取り除くのが「唐箕」です。この木製の唐箕は今も現役で使われています。

シリアルの種類

稲・麦・トウモロコシ以外の穀物をシリアル(雑穀)と呼んでいます。
軽米町の代表的なシリアルの種類をご紹介します。

アマランサス

アマランサス

南米アンデスでは古くから重要作物として栽培されていました。赤い穂が特徴的で、日本には江戸時代に観賞用として伝わりました。カルシウム、ビタミンB6、葉酸、鉄、亜鉛がとても高く、貧血や骨粗しょう症の予防に効果があると言われています。

アワ(粟)

日本では縄文時代から栽培され、稲より前の主食として食べられてきました。たんぱく質やビタミン・ミネラルのほか、糖代謝や脂肪酸代謝の効果のあるパントテン酸を雑穀の中では特に含みます。炊くと粘りが出るので、ピザやグラタンなどにチーズ代わりとして使用できます。

イナキビ

 

生育期間が短く、乾燥した気候に強い作物です。品種は「もち種」と「うるち種」に分かれ、ご飯に混ぜたり、お団子にして食べたりします。ミネラルや食物繊維が白米より多く含まれています。弾力のある食感とコクのある味はおすすめです。

ヒエ(稗)

ひえ

アワと並び日本最古の穀物です。名前の由来となる「冷え」に強い特徴から、冷涼な地域である軽米町でも主食として栽培されてきました。たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、体を温め、血行を良くする効果があるといわれています。

生産者のご紹介

川原木 賢一さん

川原木さん

笑顔の奥からは雑穀づくりにかける熱い情熱が伝わってきます。

川原木さんより

現在、イナキビ、アワ、エゴマを中心に栽培しています。
私は、畑の作物が「恋人」と思って朝夕の見回りをかかしません。そうすることで、「恋人」は私を裏切らず、いい作物を私に返してくれます。
連作障害を回避させるため、3年から5年で一巡するように雑穀を「輪作」として栽培しています。肥料は全て有機堆肥を使っています。化学肥料を使うことはありません。
除草にも除草剤を使いませんよ。雑草の処理には「めくら除草」というやり方を実施しています。これは栽培する作物が生える前に土壌を浅く耕すことで、雑草の幼苗や種子が枯れるんです。
こういった日々の作業が、身体にいい作物を育てているという自信に繋がっていますし、一生産者として軽米の作物の品質向上にも繋がると考えています。

特産品のご購入はこちら

特産品 Pick Up!