エゴマはシソ科の植物で、主に食用として栽培されています。
エゴマの種を絞ってエゴマ油にしたり、葉ももちろん食べられますので、エゴマの葉の天ぷらや湯がいておひたしにしたり、焼肉屋さんの「サンチュ」にも使われます。
日本ではなたね油が主流になる以前は、多くはエゴマ油が使われていたようですが、近年の研究からなたね油よりも栄養分が多く含まれている事が注目されるようになり、再び市場に出回るようになってきました。
エゴマ油が注目されるきっかけとなった成分として「αーリノレン酸」という成分がありますが、これは体内で作る事の出来ない必須脂肪酸に分類されており、このαーリノレン酸がDHAやEPAに変わり、血液をサラサラにしてくれる効果があるといわれています。
軽米町ではエゴマは「ジュウネ」と呼ばれ、古くからエゴマの栽培が行われています。この名前は食べれば十年(ジュウネ(ン))長生きするという言われからついたという説もあります。
エゴマの効能
エゴマ油に含まれるαーリノレン酸がEPAに変化すると、EPAは血管の壁に入り込み溜まったコレステロールを排出し、傷ついた血管を修復させる効果があると言われています。この効果によって血流を良くし、動脈硬化や糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの病気を予防することに役立つと言われ、その効果が注目されています。
また血流が良くなるということは、肌の代謝を手助けする事にもつながるので、美肌効果も期待でき、代謝を活発化させてくれることにより、腸内環境を整え健やかに保つことが出来るとも言われています。血流が良くなることによって、脳への血流も良くなることで、神経細胞の動きも活発化するといわれています。
さらに、認知症にも効果があるとも言われています。α―リノレン酸は体内でEPA、DHAに変化します。このEPA、DHAが認知症の原因とされる脳の神経細胞の死滅を抑制すると言われているからです。
エゴマ油の使い方
エゴマ油は熱に弱く、熱する事でαーリノレン酸が壊れてしまいます。加熱調理に使うよりは、料理にそのままかけるといった使い方が効果が高いと言われています。
お味噌汁に入れたり(お味噌汁の温度くらいではαーリノレン酸は壊れない)、納豆にかけたり、パンに付けて食べたりと色々な活用法があります。
ヨーグルトやグラノーラに混ぜて食べてもおいしくいただけます。
1日の必要な摂取量は大さじ1杯(15g)です。この摂取量の少なさが生活に取り入れ易く注目される理由の一つです。
エゴマ油の保存
高温で保存するとαーリノレン酸が壊れてしまいますので、できれば冷蔵庫での保存がおすすめです。冷暗所でもいいのですが、夏場にはどうしても室温が上昇してしまいますので、冷蔵庫の方が適していると考えられます。
ぜひ毎日の食生活にエゴマを取り入れてみてはいかがでしょうか。